
内閣総理大臣
高市早苗
第38回東京国際映画祭が開催されますことを、お慶び申し上げます。
東京国際映画祭が、日本の映画産業を牽引し、長きにわたって発展を続けてきたことは、これまで関わってこられた皆様のご尽力の賜物であり、心より敬意を表します。
今年は大阪・関西万博が開催され、国内外から多くの方が日本を訪れました。また、今年は世界陸上選手権が東京で開催されるなど、例年以上に日本が世界から注目を集めた年となりました。
こうした中で、日本文化・伝統の魅力を世界に向けて力強く発信する祭典として、東京国際映画祭がさらに発展し、国内外の映画製作者や来場者にとって、感動とインスピレーションを与える場であり続けることを願っております。
今年度からは、アジア各国の学生映画のコンペティション部門「アジア学生映画コンファレンス」が新設されました。こうした取組を通じて、東京国際映画祭が、若手映画人を支えるとともに、アジアを代表する映画祭としてアジア映画の未来に貢献することを期待しております。
第38回東京国際映画祭の成功と、日本の映画産業のますますのご発展を心より祈念いたしまして、私からの祝辞とさせていただきます。
内閣総理大臣
高市早苗

経済産業大臣
赤澤亮正
今年で38回目を迎える東京国際映画祭が盛大に開催されることを、心よりお慶び申し上げます。今年も、アジアを代表する映画の祭典として、大盛況となることを期待しております。
最近では、『国宝』がカンヌ国際映画祭の監督週間で公式上映され、興行収入が150億円を超える歴史的快挙を遂げているほか、日本の個人クリエイターによるゲームが原作となった映画『8番出口』が同映画祭のオフィシャルセレクションに選出されるなど、海外でも我が国のコンテンツが高く評価されております。
現在、コンテンツ産業は海外売上高が5兆円規模となるなど、我が国の基幹産業に成長しております。2033年までには、海外売上高を20兆円とすることを目標としており、国としても海外進出の支援をしっかりと進めてまいります。
また、コンテンツ産業は、地方創生にも貢献します。今回、ロケーション撮影に欠かすことができない存在であるフィルムコミッションの優れた取組に対して、経済産業大臣賞を新設し、東京国際映画祭の提携企画として授与式を実施いたします。
最後になりましたが、第38回東京国際映画祭の成功と、日本の映画産業がさらに発展することを祈念いたしまして、私からの祝辞とさせていただきます。
経済産業大臣
赤澤亮正

東京都知事
小池百合子
第38回東京国際映画祭の開催にあたり、映画を愛する全ての皆様に、開催地であり、本映画祭を共催する東京都を代表して、御挨拶申し上げます。
本映画祭は、世界中の優れた映画作品を紹介し、文化の交流を促進する国際的なイベントです。これまで多くの才能あるクリエイターがこの舞台から羽ばたき、映画の力で人々の心を動かし、社会に新たな視点をもたらしてきました。関係者の皆様、そして映画ファンの皆様の御支援に、改めて深く感謝申し上げます。
現在、私たちの社会は、AIやデジタル技術の急速な進展、気候危機の深刻化、そして先行きの見えない国際情勢など、地球規模のドラスティックな変化に直面しています。こうした時代において、社会を豊かにするのは多様な視点や発想であり、人間の感情や価値観を映し出し、世代や国境を越えて共感を生み出す映画の重要性は、これまで以上に高まっているのではないでしょうか。
映画を通じて語られる物語が、未来への希望や持続可能な社会の実現に向けた原動力となることを、心より願っております。
結びに、関係者の皆様の御尽力に敬意を表するとともに、本映画祭が大きな成功を収め、今後ますます発展していくことを心から祈念いたします。
東京都知事
小池百合子


