第38回東京国際映画祭の開催にあたって

夏野剛

第38回東京国際映画祭へお越しいただき、誠にありがとうございます。

今年も、歴史的に映画文化の根付いている日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で映画祭を開催いたします。新たな部門として、アジアの映画人育成に貢献することを目指した「アジア学生映画コンファレンス」を新設するとともに、日・ブラジル外交関係樹立130周年を記念したブラジル映画特集、台湾映画特集など、企画的にも盛りだくさんとなっておりますので、ぜひ、ご期待いただければと思います。

また、例年大きな盛り上がりとなる日比谷仲通りでのオープニングレッドカーペットも、今年はより多くの方々にご覧いただける形で実施いたします。

さらに、東京国際映画祭の期間中に開催する映画・映像マーケットのTIFFCOM2025も、昨年に引き続き、双方の参加者が交流できるように連携していきます。

以上、秋の10日間、連日充実したプログラムを実施してまいりますので、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

実行委員会委員長
夏野 剛

安藤裕康

昨今の世界を見渡しますと、あちこちで分断や対立が顕著となり、不安定な状況が続いております。

その中で私たちは、映画という媒体を鑑賞し語り合いながら、互いの異なる視座への理解を深め合って、より調和のある世界が築かれるように貢献したいと願っています。

そのために今年の映画祭では、国際的な交流と対話を一層充実させたいと考えます。
また、ジェンダー問題や人材育成という重要な課題にも積極的に取り組んで参ります

アジアに位置する映画祭として、アジアとの向き合いをさらに強めながら、映画の多様性と可能性を追求して参りたく、皆様方の温かいご支援をお願い申し上げます。

第38回東京国際映画祭
チェアマン
安藤裕康

プラチナム パートナー