 
第38回東京国際映画祭のNippon Cinema Now部門に選出された『
白の花実』のアジアンプレミアが10月30日、丸の内ピカデリーで開催。主演の美絽、坂本悠花里が舞台挨拶に登壇し、撮影エピソードを語った。
本作の舞台は、全寮制の女子高。完璧と思われた少女の突然の死をきっかけに、ルームメイトや幼なじみたちの心が揺らいでいく様を、耽美かつ繊細に描くファンタジードラマ。第73回サン・セバスティアン国際映画祭New Directors部門クロージング作品に選ばれた。
初の長編監督作となった坂本監督は、本作の着想について「自分の中で、こういうことが起きたら面白いかな、こういうシーンがあったらいいなということを考え、そこからスタートします」と語り、「本作は頭で考えながら観てもらうというよりも、感じてもらうのが重要な映画。感覚で観てもらえたらいいなと思います」とアピール。
美絽は、本作で映画初出演にして初主演を務めた。主人公・杏菜役については「オーディションで、監督とお話をして決まりました。役作りは杏菜と自分との共通する部分をとにかく探していきました」と役へのアプローチについて語った。
坂本監督は、キャスティングの決め手について「オーディションでは、彼女にお母さんと喧嘩するシーンを演じてもらいましたが、本読みをやってもらった時にパッションが見えたんです。本当にお母さんとぶつかろうという気力が見えて、それが杏菜に見えた次第です」と説明する。
美絽は、芝居の楽しさや難しさについて「自分じゃない人生を歩むってところが楽しかったです。また、莉花(蒼戸虹子)の魂が杏菜に入ってしまうってことで、普段の杏菜との演じ分けが難しかったです」と苦労も明かした。
劇中ではダンスシーンもあるが、美絽は「ダンスはこの映画で初めてやったので、ちょっと難しいなと思い、そこは大変でした。でも、撮影前に半年間、監督と一緒にダンスのレッスンを受けたんです。だからそのシーンをぜひ観てほしいです。また、呼吸の音にも注目してほしい」と見どころについても語った。
ダンスのレッスンについて坂本監督は「私もみんなと一緒にやりました。みんなでコミュニケーションを取りながらやりたかったので。未成年だから、撮影を夜9時までに終わらせなければいけなかったから、事前にフラットにコミュニケーションを取れるようにやっていきましょうということでした」と、その意図を述べる。
最後に、坂本監督は「本当に映画を楽しんでいただけたらいいなと思います。本日、スタッフも来ています。私が代表してここに立っていますが、みんなの献身的な仕事によって、なんとかできた映画なので、みんなの想いがみなさんに届けられたらと。今日、それを最後まで見届けたいです」と客席にいるスタッフに語りかけた。
第38回東京国際映画祭は11月5日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催中。
                    
                 
第38回東京国際映画祭のNippon Cinema Now部門に選出された『
白の花実』のアジアンプレミアが10月30日、丸の内ピカデリーで開催。主演の美絽、坂本悠花里が舞台挨拶に登壇し、撮影エピソードを語った。
本作の舞台は、全寮制の女子高。完璧と思われた少女の突然の死をきっかけに、ルームメイトや幼なじみたちの心が揺らいでいく様を、耽美かつ繊細に描くファンタジードラマ。第73回サン・セバスティアン国際映画祭New Directors部門クロージング作品に選ばれた。
初の長編監督作となった坂本監督は、本作の着想について「自分の中で、こういうことが起きたら面白いかな、こういうシーンがあったらいいなということを考え、そこからスタートします」と語り、「本作は頭で考えながら観てもらうというよりも、感じてもらうのが重要な映画。感覚で観てもらえたらいいなと思います」とアピール。
美絽は、本作で映画初出演にして初主演を務めた。主人公・杏菜役については「オーディションで、監督とお話をして決まりました。役作りは杏菜と自分との共通する部分をとにかく探していきました」と役へのアプローチについて語った。
坂本監督は、キャスティングの決め手について「オーディションでは、彼女にお母さんと喧嘩するシーンを演じてもらいましたが、本読みをやってもらった時にパッションが見えたんです。本当にお母さんとぶつかろうという気力が見えて、それが杏菜に見えた次第です」と説明する。
美絽は、芝居の楽しさや難しさについて「自分じゃない人生を歩むってところが楽しかったです。また、莉花(蒼戸虹子)の魂が杏菜に入ってしまうってことで、普段の杏菜との演じ分けが難しかったです」と苦労も明かした。
劇中ではダンスシーンもあるが、美絽は「ダンスはこの映画で初めてやったので、ちょっと難しいなと思い、そこは大変でした。でも、撮影前に半年間、監督と一緒にダンスのレッスンを受けたんです。だからそのシーンをぜひ観てほしいです。また、呼吸の音にも注目してほしい」と見どころについても語った。
ダンスのレッスンについて坂本監督は「私もみんなと一緒にやりました。みんなでコミュニケーションを取りながらやりたかったので。未成年だから、撮影を夜9時までに終わらせなければいけなかったから、事前にフラットにコミュニケーションを取れるようにやっていきましょうということでした」と、その意図を述べる。
最後に、坂本監督は「本当に映画を楽しんでいただけたらいいなと思います。本日、スタッフも来ています。私が代表してここに立っていますが、みんなの献身的な仕事によって、なんとかできた映画なので、みんなの想いがみなさんに届けられたらと。今日、それを最後まで見届けたいです」と客席にいるスタッフに語りかけた。
第38回東京国際映画祭は11月5日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催中。